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池井戸潤 「空飛ぶタイヤ」 [本]

下町ロケットがおもしろかったんで、最近、池井戸作品を次々読んでます。
「空飛ぶタイヤ」は、まだ記憶に新しい三菱自動車のリコール隠しを題材にしたお話。
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トラックの脱輪事故で女性が死んでしまった事故原因を「整備不良」と決めつけられ
経営危機においこまれた中小の運送会社社長が、巨大財閥系自動車会社の不正を
暴くべく奮闘するお話。幼い息子を残して妻の命を奪われた被害者の怒りもわかるし
広告出稿差し止めを武器に、週刊誌に不都合記事の差し止めるシーンは超リアル。
元広告担当だった私にはシチュエーションが目に浮かんでしまいますわ~。

結局、良識ある社員の内部告発で事態が急展開していく下巻の10章、11章あたりは
電車の中やのに、涙が出てしまいました。でも悪をやっつける爽快感もあります。
「正直に生きる」ことが一番大事というシンプルな事を再認識させられますね。
上下巻に分かれた長いお話ですが、一気に読み切ってしまう凄い小説!お勧めです!

私は見てないけど、2009年にWOWWOWで映像化して放送されたそうですね。
かなり際どいテーマなのに、よく実現したものだとびっくりですわ。



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