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百田尚樹 「永遠の0(ゼロ)」 [本]

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特攻隊として戦死した祖父・宮部久蔵の事を
調べる姉弟の物語。生き延びた元特攻隊員の
聞き取り調査をする中で祖父の様々な事実が
浮かび上がってくる・・・そんなお話です。
正直テーマも重いし、生々しい修羅場の話が
延々と続けられるので読むのはツライですが
宮部の素性が明らかになるにつれて、伏線が
つながっていきぐいぐい読まされますよ。

戦後、驚異的な経済復興を遂げた日本ですが
ほんの数十年前までは、こんな戦争で多くの
若者の命が奪われていたんですよね。
特に戦争末期の圧倒的劣勢の中でも兵士を
使い捨ての道具として戦地へ送り出し続けた
軍首脳部の話はとにかくやるせないです・・・。