池井戸潤 「空飛ぶタイヤ」

下町ロケットがおもしろかったんで、最近、池井戸作品を次々読んでます。
「空飛ぶタイヤ」は、まだ記憶に新しい三菱自動車のリコール隠しを題材にしたお話。

トラックの脱輪事故で女性が死んでしまった事故原因を「整備不良」と決めつけられ
経営危機においこまれた中小の運送会社社長が、巨大財閥系自動車会社の不正を
暴くべく奮闘するお話。幼い息子を残して妻の命を奪われた被害者の怒りもわかるし
広告出稿差し止めを武器に、週刊誌に不都合記事の差し止めるシーンは超リアル。
元広告担当だった私にはシチュエーションが目に浮かんでしまいますわ～。

結局、良識ある社員の内部告発で事態が急展開していく下巻の10章、11章あたりは
電車の中やのに、涙が出てしまいました。でも悪をやっつける爽快感もあります。
「正直に生きる」ことが一番大事というシンプルな事を再認識させられますね。
上下巻に分かれた長いお話ですが、一気に読み切ってしまう凄い小説！お勧めです！

私は見てないけど、2009年にWOWWOWで映像化して放送されたそうですね。
かなり際どいテーマなのに、よく実現したものだとびっくりですわ。

タグ：池井戸潤 空飛ぶタイヤ

コメント 10

あのリコール隠し事件は印象深かったのでよく覚えています☆
読んでみたいです～☆（＾w＾）

by 獏 (2013-08-05 06:07) 

WOWOWでやってたので・・・
観ました！
厳しい内容の深い話しでしたね。＾＾
by hatumi30331 (2013-08-05 06:27) 

原作読んで、僕もこの前DVD借りて観てしまいました。
珍しく映像化も感動しましたが、ホリーコールのテネシーワルツがエンディング曲になってて、こっちも合ってました。
by 桃太郎 (2013-08-05 07:54) 

三菱の車に乗っていますが、リコール隠し以降はディーラーは底的にサービスアップしています(^^)
by ma2ma2 (2013-08-05 08:29) 

↑私の通う三菱のディラーに
爪の垢煎じて飲ませてやってください！
by くまら (2013-08-05 10:15) 

面白そうですね〜。
フィクション？ノンフィクション？
際どいとこなのですかね(;^_^A
by だいず (2013-08-05 18:23) 

正直に生きる事・・・
これが大変なんですよねぇ＾＾；
馬鹿を見る羽目に、なんてこともありますし。。。
でも、人としてやはり正直でありたいものです。
by 銀狼 (2013-08-05 19:20) 

読もうかどうしようかずっと悩んでいた一冊です^_^;
今溜まってるのを読み終えたら読んでみます！！

by sachi (2013-08-05 23:10) 

「・・タイヤ」、読まれたんですね（＾＾）
一気に読めてしまいますよね！
私はこれが初めて読んだ池井戸作品でした（＾＾）
ハマりました～。
電車の中で泣けてきたのも分かります！！（私も）
現実には、こんなにうまくいかないかも・・ですけど
小説ですから、「正直に生きていたら、うまいことコトが運んでいく」
みたいな、救いのある終わり方は好きです（＾＾）
by keroyon (2013-08-06 12:26) 

＞獏さん
伝統ある大企業だけに、あの件は衝撃でしたね･･･。
この話、実話ではないけど、きっとそうなんやろなぁと思ってしまいます。

＞hatumi30331さん
おお、ご覧になってましたか！レンタルしてみようかな？

＞桃太郎さん
読んでから見ても感動できるのですか。
かなり出来のいい映像化ですよね。
エンディングが、テネシーワルツとは、ますます見たくなってきました！

＞ma2ma2さん
そうなんですか～。三菱本社はともかく、各販売ディーラーにとっては
なんとかお客さんにこっち向いてもらわないと死活問題ですしね。

＞くまらさん
あらら！そんな販売店もあるとは！！これは重症かも？！

＞だいずさん
フィクションなんですけど、どう考えても、社内の一部始終を
見てたようにしか思えないほど、リアルなんですよ～！

＞銀狼さん
そう、正直であり続けることは、現実のさまざまなしがらみの中で
実際は難しいですよね･･･。でも気持ちだけは清廉でいたいもんです。

＞sachiさん
迷ってるなら、今すぐにでも読むべきです！お勧めですよ！！

＞keroyonさん
次から次へと襲ってくる災難と、それが解決していく落差が最高ですね。
でも亡くなった女性は戻ってこれないんですけどね･･･。
電車で泣ける本は貴重ですし、多くの人にお勧めしたいです。

by よーちゃん (2013-08-06 22:14)